ビートブラック 大荒れだった2012天皇賞(春)

 

私が初めて「ビートブラック」を見たのは2012年の天皇賞(春)であった。

このレースでは最強馬と言われた「オルフェーヴル」を中心とした展開になると予想されていた。

 

前走の阪神大賞典で10着、前々走のダイヤモンドステークスでは6着と思うような結果を残せなかったビートブラックは、出走した18頭中14番人気でオッズは159.6となっていた。

GⅠレースにおいて、単勝で万馬券が飛び出すというのはめったにない出来事だったが、ビートブラックはそれをやってのけたのだ。

 

芝コース良馬場でレースは始まった。

スタート直後から、「ゴールデンハインド」と共にビートブラックはほかの馬を大きく引き離し、1周目のスタンド前で早くも10馬身差をつけていた。

2周目に入るとその差は20馬身に広がった。

 

後続の各馬に動きがなく、まわりで観戦する人たちに焦りが広がるのが感じ取れた。

第3コーナーに入ると、前を走るゴールデンハインドをとらえ、ビートブラックがついに先頭に立った。

 

第4コーナーをまわって最後の直線コース、ゴールデンハインドは馬群にのまれるが、ビートブラックは追い込んでくる後続馬を後目に1着でゴール板を通過した。

鞍上の石橋騎手のガッツポーズ、唖然とする観客、「これが競馬だ!」という実況は私を競馬に夢中にさせるのに十分すぎる内容だった。

 

その後、ビートブラックは馬券に絡む走りを見せていないが、私は応援の意味で出走が決まると現地で馬券を購入している。

叶うのならば、もう一度GⅠレースの大舞台でビートブラックが逃げ切るレースを見てみたい。

 

2012/04/29 ビートブラック 第145回 天皇賞(春)(GI)