地方競馬からの勇敢な挑戦者「ライデンリーダー」

 

今から20年近く前に、3歳牝馬クラシックの桜花賞のトライアルレースである阪神競馬場で行われた牝馬ステークスに、一頭の地方競馬所属の馬が出走しました。

その馬の名前は、「ライデンリーダー」であり、鞍上は先日引退を表明した安藤克己騎手でした。

安藤克己騎手の手綱さばきを中央競馬のファンが初めて目にした日でもありました。

 

ライデンリーダーは笠松競馬で無傷の10連勝を記録していましたが、地方競馬と中央競馬の間には相当な実力差があるとみられていたために、2番人気にとどまっていました。

ちなみに笠松競馬出身の名馬と言えば、「オグリキャップ」が代表として挙げられます。

このレースでのライデンリーダーが見せたパフォーマンスは、オグリキャップに劣らない衝撃でした。

スタートから混乱したようなレース運びで最後の直線に向かうまでは、完全に入選圏外だったのですが、阪神競馬場の短い直線で前にいたすべての馬を瞬時にごぼう抜きにした上に引き離して勝つという衝撃的な勝ち方を収めたのです。

ライデンリーダーは、結局中央競馬においてはこの一勝しか出来ませんでしたが、衝撃的な勝ち方という意味では、私が見たレースの中で最も強いインパクトを残した馬でした。

この年の牝馬クラシックでは、ライデンリーダーがらみの馬券を購入しています。

 

ライデンリーダーは血統的にもあまり恵まれていたわけではありません。

引退後は繁殖牝馬となりましたが、子供はあまり走りませんでした。

トライアルレースで絶対的な勝ち方を収めた理由は早熟型だったからだとも考えられます。

しかし安藤克己騎手と共に、地方の凄味を見せてくれたことは間違いありません。

 

1995 報知杯4歳牝馬特別(GII) ライデンリーダー 安藤勝己