ステイゴールド、再び

 

私がよく競馬場に足を運んでいたのは、もう十数年前のことです。
当時の仕事仲間たちに誘われ、週末、みんなで行くようにようになりました。
ちょうどJRAが女性客を増やそうとキャンペーンをやっていた時期だったと思います。
初めて行った東京競馬場はすごく広くて気持ちがよく、ナマで見たレースの迫力にも圧倒されました。

 

そんな頃、一目で大ファンになったのが、「ステイゴールド」でした。
美しくツヤツヤした栗毛で、小柄な体で一生懸命走る姿がとっても可愛く感じました。

 

私は競馬を見るのは好きでしたが、馬券はほとんど買いませんでした。
それでも、ステイゴールドが出るレースは、応援する意味を込めて、必ずカレに単勝で1,000円だけ投票していました。

 

ステイくんは、いつも頑張って走り、惜しいところまではいくのに、なかなか一等賞にはなれない馬でした。
G1でも、二番手、三番手が多かったと思います。
だから私の買った馬券はあまり当たった記憶がありません。でも、そこもカレのいいところ。
仕事でも恋愛でも今イチ決め手に欠けていた当時の自分と、「頑張るのに勝てない」ステイゴールドを重ね合わせていたのかもしれません。

 

その後、仕事を辞め、「結婚」もし、競馬とはすっかり縁遠くなっていました。
それが、去年の有馬記念の映像をたまたまスポーツニュースで見たとき、「ゴールドシップ」という馬が優勝し、そのコがステイゴールドの子供だと知ったのです。

 

ステイくんが現役引退後も種牡馬として元気だったということがわかり、友人の幸せな近況を聞けたようで嬉しかったです。
今では私も子を持つ親。

久しぶりに競馬に挑戦し、カレの子供たちを応援しようかなという気持ちになりました。

 

ステイゴールド 〜挑戦し続けた馬〜

 

 

 

 

 

ステイゴールドは記憶に残る馬です

 

 

競馬ファンを長く続けていると、記憶に残る馬は多く存在します。

それには、部類の強さを誇った馬もおりますし、それほど強く無かった馬もおります。

 

どちらかと言うと競馬ファンの記憶に残るのは、圧倒的な強さを誇示するタイプよりも、勝ち負けを繰り返しながら、苦労して大きなタイトルを手にするタイプの方が好まれているように思います。

 

その要因としては、紆余曲折を経て、大きな勲章を手にするのは人間の営みの中にもありますので、思い入れをしやすいからでしょう。

実際に私も記憶に残った馬のほとんどが紆余曲折を経ています。

 

その中でも特に印象に残っているのが「ステイゴールド」です。

 

ステイゴールドは今を時めく「オルフェーヴル」の父として競馬ファンには知られております。

しかし、このような輝かしい姿は彼の現役時代の成績からは、想像すら出来ないものでした。

 

それは、彼の気性の激しさに由来するもので、大レースでは強い相手に闘志を表し本来の実力は発揮するのですが、格下のレースでは気を抜きアッサリと負けてしまい、重賞すら勝てない時期が長く続きました。

後に国内の重賞を二度勝ちますが国内では無冠です。

 

一方で、その激しい気性と闘志が好転したのか、勝つのが難しい筈の海外の大レースを二度も制しています。

その極端な戦績と激しい闘志は、私の心に深く刻まれており、これからも記憶に残り続けるのは間違い無いです。

 

ステイゴールド引退式