ネコパンチ、出た! オマワリサン、逃げる!

 

けっこう長く競馬をやっているけれど、いまだに知識や情報はそれほど蓄積されていなくて、馬券を買うときは、血統や状態などではなく、つい馬の名前で選んでしまう。

好きな馬名は、オモシロ系や脱力系。
近年は、「ネコパンチ」を応援し続けている。

聞いただけで体の力が抜け、とうてい勝てそうにない馬名だ。

 

実況で「ネコパンチ、出た!」などと言われると、朝、「我が家の飼い猫」に「ごはんがない!」と足で顔を叩かれ起こされる場面や、昔、ハリウッドスターのミッキー・ロークが日本でボクシングの試合をしたときの姿(あまりにふがいないファイトで、「ネコパンチ」と皮肉られた)などを思い出してしまう。

 

実際、めったに勝つことはない馬なのだが、10レースに1度くらい、忘れた頃に1着になることがある。
なので、ずっと追いかけていると、まれに高配当のボーナスをプレゼントしてくれるのだ。

 

同じオーナーの馬に、「ネコキック」、「ネコヤッタネ」、「ネコニコバン」、「ネコイッチョクセン」などの「ネコ」シリーズがいて、どれもなかなか味わい深いものがあるけれど、やはり元祖であるネコパンチに出会ったときのインパクトには敵わない。

 

ネコパンチに匹敵すると思えるオモシロ系ネーミングは、「オマワリサン」くらいだろうか。

 

これが、オマワリサンのくせに逃げ馬で、実況で「オマワリサン、逃げる!」と連呼されたりすると、つい頬が緩む。
逃げたオマワリサンが最後の最後に捕まった!」なんて聞くと、そこはかとない不条理感と共に、近頃相次ぐ警察官の不祥事まで連想してしまう。

 

2012年第60回日経賞(G2) ネコパンチ