「馬なり」とは何か ~強さの証明~

 

馬なり』新聞や雑誌の調教欄でよく見るこの言葉は、乗り役が無理に追わず、馬まかせに、ゆったり走らせることを意味しています。

 

※強度が増すにつれ、強め→一杯(目一杯)と表記されます。

 

レース間隔が詰まっている時などに行われる軽い調整ですが、馬の調子がいい時は馬なりでも速い時計が計時されます。
一方、状態が良くない馬では、馬なりでしか調整できない場合があり、極端に内容が悪い時は注意が必要です。

 

調教では低いパフォーマンスを表す馬なりですが、レースにおいては逆に、圧倒的な強さを証明するものになります。

 

レースではスタートからしばらくは騎手が手綱を引っ張り、馬が行き過ぎないよう折り合いをつけて走ります。
こうして脚を溜めながら、3コーナーから4コーナーにかけての勝負所で徐々に進出し、最後の直線に向くと、騎手は鞭を手にし、まさに人馬一体となってゴールを目指します。
しかし、稀に直線に入ってもこのアクションをすることなく、馬なりのままゴールしてしまう馬がいます。

これは他馬よりも力が抜き出ている場合に見られ、着差が1秒(5~6馬身)以上になることもあります。

 

1999年のデイリー杯3歳ステークスに地方笠松から出走した「レジェンドハンター」。

地味な血統で売れ残っていた馬が、中央のエリートたちを“馬なり”で圧倒したこのレースは、まさにレジェンド、伝説となっています。

こうした場面に出くわすことは競馬の醍醐味であり、爽快な気分になれます。

勝負所でも楽な手応えを保つ馬を見つけたら、ゴールまでの筋書きができますよ♪

 

1999.10.23 デイリー杯3歳S レジェンドハンター