競馬のデキレースは実在するのか検証 ~仕込みレースとデキレースについて

 

デキレースという言葉があります。
この言葉は競馬の言葉だと思いますが一般社会でも使用しています。

 

例えば芸能界ではよく「今回の新人賞はデキレースだったね。」などのよう言われることがあります。
結果が最初から何らかの力で決められているのに、恰も必死に競争したかのようなことを表す言葉になっています。

 

果たして実際の競馬でデキレースがあるのでしょうか。
また類似する言葉として仕込みレースという言葉も聞いたことがあると思います。
なぜデキレースや仕込みレースといった、いわゆる八百長を表す言葉が生まれたのでしょう。

そこには競馬界の体質に原因があると思います。

 

それは、関係者しか知らない、馬の状態に関するインサイダー情報を漏らしても何ら罪にはならないことです。

むしろ見返りと交換に裏情報として提供するのが当たり前と考えられています。

もし多くのインサイダー情報がレースを企画する側に集まったならば、ある程度結果が予測できるレースを作ることが出来るだろう、と感じても無理はないでしょう。

このような競馬を取り巻く環境が八百長があってもおかしくはない、と昔から思わせて来たのでしょう。

 

ところで、「仕込みレース」と「デキレース」はどこが違うのでしょうか。
私は次のように考えています。
仕込みレースとは、勝たせたい馬の実力や現在の体調よりも総合的に劣る馬ばかりを集めて競わせるレース。

一応、裏情報も含めてその時の馬の実力で決まるレース。

 

それに対してデキレースは、仮に馬の実力が伯仲していたとしてもほぼ全騎手が協力して事前に作られているシナリオ通りに馬を走らせるレース、と言えるでしょう。

このようなレースを実際に行うことが出来るのでしょうか。

仕込みレースならば裏情報を巧みに駆使すれば可能なような気もします。

しかしデキレースとなると主催者か、さもなくばそれに匹敵する力を持っている“陰の黒幕”的存在でなければシナリオを作ることなど出来ないでしょう。

 

もちろんJRAは公式ホームページでデキレースの存在を否定しています。
否定するのは当たり前。

肯定してしまったら馬鹿らしくて誰も競馬などやらなくなるでしょう。

つまりタテマエを敢えて表明しているだけに過ぎません。

果たしてホンネはどうなのでしょうか。

私は着順に大いに影響すると思われる枠順の決定過程が闇の中なのが気になります。

 

しかしそれを除けばJRAは比較的どのレースについても公正さを保つ努力をしているようなので、百歩譲って信用することにしてみましょう。

となると残るは“陰の黒幕”が存在するかです。

 

ここで浮上してくるのが社台グループです。
社台グループとは、日本の競走馬生産において草分け的存在である社台ファームを中心にして、そこから暖簾分けした数多くの牧場からなるグループで、競走馬の世界で強大な力を持つグループです。
かかえている馬の数も大変多く、よって騎手も社台グループの馬に騎乗することが出来れば出場機会も増え、ひいては自らの収入や名誉に繋がるため社台グループには逆らわない傾向にあります。

 

このような状況下でもし、偶然か意図的かは別にして、あるレースの出走馬のほとんどが社台グループ牧場の馬だとしたらどうでしょうか。

つまり気心の知れた身内が集まって運動会をするような状況です。

しかも一等には少なくない賞金が出ます。

 

こんなとき次のように考える人がいても不思議はありません。

う~ん、最近あいつの牧場の馬がなかなか勝てなくて経営が厳しいと言っていたなぁ。よし、いい機会だから今回はあそこの馬に勝たせよう。うちのグループでない馬もいるがうちの馬でブロックさせよう。あとは順位を決めてゴールするよう騎手に頼もう。そうすれば馬券でもいい小遣いになる。今回協力してくれる騎手は今後もうちの馬に乗せねばならんなぁ。
こんな風な事情でデキレースが仕組まれても不思議はないのではないでしょうか。

以上のように私の“偏見”でデキレースについて考えてみました。

 

さてそこで最終的にデキレースは実際に存在しているかについての結論です。

私は、結果としてデキレースは存在しない、と思っています。

 

なぜなら、走るのがウマだからです。
競輪や競艇ならば自転車やボートに突発的不具合が発生しない限り人間の思惑通りの着順でゴールすることは可能かも知れません。
しかし競馬の場合は騎手は機械に乗っているいるわけではありません。
単なる動物である馬です。
馬は比較的賢い動物だと認識されていますが、基本的には人間の言葉の通じない動物です。
しかも走ることに特化したDNAを持たされて作られたサラブレッドが一度走り出したら完璧に騎手の指示通りに走るでしょうか。

 

走りたければどんなに手綱を抑えられても騎手を振り落としてでも走るでしょう。
なんとなく気が乗らないときはどんなに鞭を入れられてもスピードは上がらず、あらぬ方向にコースアウトするかもしれません。

 

まとめますと、競馬界で強大な力を持つ何者かがどんなに綿密に計画を練ろうとも、またJRAが勝たせたい馬にどんなにいい枠順を与えようとも、走るのがただの動物の馬である限り予定通りには行かないのです。

 

以上ような理由で、デキレースを考える環境はあるがデキレースそのものは実際にはない、というのが私の結論です。

 

最後に、社台グループの存在を知っている人はデキレースの情報に出会うと『やっぱりそういうのがあるのね。』と思い、つい信じてしまうかもしれません。

 

デキレースの情報は非常に高額で頻繁に売買される裏情報の比ではありません。
数百万円は下りません。
なにせ大穴の三連単の情報ですからそのぐらいは吹っ掛けてきます。
そして少しでも疑問を挟むとこう言います。

 

朝起きたら朝食を食べますよね。その次に昼食、そして夕食。この順番と同じくらい確実に1着、2着、3着が決まっているのですよ。

 

半ば洗脳されたような状態でお金を工面し参加したレースの結果は・・・・・、指示された3頭の馬は後方の馬群に消えてしまいます。

 

情報業者は、馬の状態が悪かったことを言い訳にし次のレースを用意すると言うでしょう。
そして、じきに連絡不能になるのが関の山でしょう。

 

結局この記事は、我が人生における最大の失敗談でした。